書籍紹介

『フード・マイレージ—あなたの食が地球を変える』

2008-3-3
中田哲也、日本評論社/1,890円
『フード・マイレージ—あなたの食が地球を変える』表紙写真

「フード・マイレージ」とは、食材がどれほどの距離を運ばれ、どれだけの二酸化炭素(CO2)を排出したかが分かる数字で、農水省OBが考え出した造語だそうだ。つまり「食べ物の量×生産地からの距離」といったことで、日常的な食事と温暖化の影響度を「最も身近に感じられる仕組み」でもある。

先進国の中でも突出して食料自給率の低い日本の国民は、自分たちが一体、どこの国の産物を食べているのか、ほとんど知ってはいない。日本は長寿国で、その長寿は日本食にあるなどと知ったかぶりをするが、日本食、いわゆる和食の食材は、一体何か国の産物か数えてみると背筋が寒くなるはずだ。

さらにそれらの食材が原産地から家庭の食卓に届くまで、どれだけの距離でCO2を振りまいてきたことか、食べ物を口に入れる都度こんなことを考えていたら、おいしく食べられないが、考えざるを得ないのが昨今の現況である。

地産地消は理想ではあるが、何ごとも理想と現実には大きな乖離があるものだ。一度じっくり、この本を読んで考えてみよう。


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