こんにゃく横丁

平野蒟蒻(2012-2-7)

その昔、「火回し(火廻し)」という遊びがあったらしい。『広辞苑』(第5版)を引くと、「遊戯の一種。車座になり火をつけた線香・こよりなどを順にまわし、文字鎖の歌をよみ、または尻取りの語、同頭音の物の名などを言いまわし、言い詰まってその火が指に迫って困るのを慰みとする。また、火をまわしているうち、消えた者が芸をする遊び方もある」らしい。さて近松門左衛門『心中重井筒』(1707年初演)中之巻の冒頭にも、「火廻し」が使われている場面がある。大坂万年町の紺屋の養子・徳兵衛が深く契ったお房(徳兵衛の実兄の営む六軒町の色茶屋「重井筒」に居る)を含めた面々(お房、さよ、小六、二瀬、仲居、飯炊き、料理人、駕籠かき彦兵衛)で、頭に「ひ」の付く言葉を次々に挙げていく。


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