大豆雑学

食品業界におけるソイフレークの利用

2009-12-8

当社のある米アイオワ州ジェファーソンには熱心な大豆生産者が多く、非遺伝子組み換え(NON-GM)大豆またはオーガニックIP大豆を供給してもらい、それを「ソイフレーク」に加工している。第三者機関に委託してトレーサビリティシステムも確立、安全性においては高い信頼を得ている。

ソイフレークの加工場は日産6トンの規模で、豆乳や豆腐の原料として「生フレーク」、ベーカリーおよび菓子用原料として「焙煎フレーク」、そして生フレークを繊維状にした「スポンジフレーク」の3アイテムがある。生フレークは厚みが0.2ミリメートルと0.9ミリメートルの2種類、焙煎フレークは0.2ミリメートルと0.6ミリメートル、1.2ミリメートルの3種類、スポンジフレークは0.2ミリメートルのみ。0.6ミリメートルの焙煎フレークを使ったクッキー「ベターバイツ」は、米国の健康食品店や高級スーパーなどで販売され、人気を集めている。

生フレークは加工段階で含水率を6.9〜7.2%まで落とす。たんぱく質はドライベースで40%以上、窒素溶解性指数は78%以上を保証しており、高いほど歩留まりが良くなる。

豆乳・豆腐業者にとっての利点は、年間を通じて浸漬時間の調整が必要なく、同じ品質で1年間保存できること。2年後も酸化値に変化がなかった実績もある。実際の使用業者からは「歩留まりが良くなり、生産効率が高まった」との評価を受けている。

大豆生産者と強固なつながりを築いてNON-GM大豆の安定確保に努めており、今年は5,500トンを契約した。

焙煎フレークは大豆臭がなく、ナッツやシリアルのようなフレーバー。水分は3%以下でたんぱく質は40%以上、油分は19〜22%。長期間貯蔵ができ、朝食向けのソイ・クラスターやドライシリアル、温かいシリアル、ベーグルのほか、パン粉の代替や餃子の具材、スナック、デザートなどにも利用されている。

スポンジフレークは生フレークを加工したもの。見た目はおからと変わらないが、たんぱく質が豊富で炭水化物は18.8%と少ない。脱脂粉乳の25%を代替した場合、1キログラム当たりのコストを5.2ドルに削減でき、経済的である。

田中格氏(マイクロソイ・コーポレーション社長/アメリカ大豆協会日本事務所と(社)日本パン技術研究所共催の「製パン用大豆加工原料セミナー」より)

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