大豆雑学

大豆需給量の推移

2007-6-7

農林水産省のウェブサイト「食料自給率の部屋」には、食料自給率に関する資料のひとつとして、大豆の生産量・消費量・輸出入量などの年次データが掲載されている。昭和35(1960)年から平成17(2005)年まで、5年ごとの主要項目の推移を下表にまとめた。なお、国内消費仕向量の「加工用」の分類には、「製油用」が大半を占めるが、「みそ・しょう油用」も含まれる。ちなみに平成17(2005年)の大豆用途別使用量を見ると、みそは13万6,000トン、しょう油は3万7,000トンで、合計しても「加工用」の約5%に過ぎない。

大豆の国内消費仕向量における「純食料」の内訳は、豆腐・油揚げ類、納豆、凍り豆腐、豆乳、煮豆・総菜。昭和40(1965)年と平成17(2005年)の数値を比較してみると、この40年間で純食料は40万9,000トン増、1.89倍になった。人口総数が9,827万5,000人(1965年)から1億2,686万9,000人(2005年)に増加したことを鑑みても、その倍率の1.29倍を上回っている。1人当たりの大豆供給量が1年当たり2.1キログラム、1日当たり5.8グラム増えており、40年間で大豆の純食料としての供給量が1.45倍に増えたわけだ。加工用(製油用)が2.10倍、飼料用なども含めた国内消費仕向量全体が2.14倍に増加したのに比べるとやや低いが、それでも40年間で煮豆や総菜も含む純食料としての大豆加工品の需要は増えたと明言できる。しかし1990年代以降、大豆加工品の需要は膠着、足踏み状態が続いている。

大豆における最大の問題は、自給率の低さである。大豆の自給率は、国内生産量を国内消費仕向量で割って算出される。統計のそろった昭和35(1960)年以降の大豆自給率を見ると、1960年の28%をピークに減少する一方で、昭和41(1961)年に2けたを割り、近年は2〜5%で推移している。ただし、この数値は加工用(製油用)も含むため、国産大豆はすべて食用に仕向けられるとの仮定の下、下表には純食料(みそ・しょう油を除いた食品用大豆)に限定した自給率を割り出し、付け加えた。純食料としての大豆自給率は26%(2005年)となるが、それでも日本の食料の総自給率40%を下回っているのが現状である。

大豆需給量の推移(単位:1,000t)
年度 国内
生産量
外国貿易 国内消費
仕向量
1人当たり
供給
自給率
(%)
純食料大豆の
自給率
(%)
輸入量 輸出量 総量 加工用 純食料 1年当たり
数量
(kg)
1日当たり
数量
(g)
昭和35
(1960)
418 1,081 0 1,517 974 519 5.6 15.2 28 81
昭和40
(1965)
230 1,847 0 2,030 1,551 462 4.7 12.9 11 50
昭和45
(1970)
126 3,244 0 3,295 2,692 578 5.6 15.3 4 22
昭和50
(1975)
126 3,334 0 3,502 2,810 646 5.8 15.8 4 20
昭和55
(1980)
174 4,401 30 4,386 3,661 617 5.3 14.4 4 28
昭和60
(1985)
228 4,910 0 5,025 4,112 737 6.1 16.7 5 31
平成元
(1989)
272 4,346 0 4,748 3,741 822 6.7 18.3 6 33
平成2
(1990)
220 4,681 0 4,821 3,826 798 6.5 17.7 5 28
平成7
(1995)
119 4,813 0 4,919 3,901 785 6.3 17.1 2 15
平成12
(2000)
235 4,829 0 4,962 3,917 814 6.4 17.6 5 29
平成17
(2005)
225 4,181 0 4,340 3,253 871 6.8 18.7 5 26

※「加工用」は主に「製油用」だが、「みそ・しょう油用」も含む。




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