こんにゃく横丁

商品のブランド確立のために(3)

2010-2-17

ブランドは時代とともに変化する。だから、トレンドを見極める努力が欠かせない。近年、消費者の関心が高まっているのは「地産地消」をはじめ、「食の安全・安心」「地域密着」。女性の心をつかむことも大切なポイントである。

らに危機管理を怠れば、ブランドは一瞬にして壊滅する。その例が、偽装によって廃業に追い込まれた「船場吉兆」。記者会見では言い訳に終始するなど、対応の悪さが批判を集めたが、東京や京都の「吉兆」の代表者らもテレビや雑誌で「迷惑している」と消費者目線で非難し、吉兆という共通ブランドを理解していなかったため、ブランドそのものが地に落ちた。

サントリーが京都の製茶の老舗、福寿園ブランドでペットボトル入り緑茶「伊右衛門」を発売し、大成功を収めたが、今後、福寿園のお茶が贈答用に使われることは少なくなるだろう。

最後に、こんにゃくのブランディングについて考えてみた。

まず、こんにゃくを食べると「きれいになる」「健康になる」など、ヘルシーさを徹底的にアピールすることが大切。現代の女性は「健康」「ヘルシー」「アンチエイジング」「痩せる」「ダイエット」「美肌」「若さ」といったキーワードに飛びつく。いずれもこんにゃくに当てはまるから、女性をターゲットにしてブランドを築くには、こんにゃくは最適の食材。製品にこうしたイメージを重ねてネーミングし、スイーツの包装形態を取り入れると良いかもしれない。そして消費者に届くメッセージを作成し、レシピや食べ方を提案すれば、売り上げアップにつながるだろう。

思いついたキャッチコピーは「近ごろ私は“週末コン”」。最近人気の週末ダイエットには、こんにゃくを食べよう——と促すもので、コンはこんにゃくと流行語の「婚活」の掛詞。こんにゃくを使った週末ダイエットは普及に期待が持てる。カロリーを気にして食事をする女性は多く、こんにゃくにヘルシーなイメージを強く持っているため、「食べても太りにくい」が非常に有効なキーワードになる。

尾尻佳津典氏(料理王国社最高経営責任者/全国こんにゃく協同組合連合会の関東甲信越地区協議会による第37回協議会での講演より)

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