納豆横丁

アンチエイジングの真のカギは高ポリアミン食

2009-11-17

ポリアミンはすべての生物(微生物、植物、動物)の細胞の中で合成される。また、食品にもポリアミンは含まれており、特に納豆やチーズなどの発酵食品にはポリアミンが豊富に含まれていることが分かっている。

生活習慣病の元凶となる動脈硬化は、動脈壁の中に脂肪がたまることが原因だと考えられている。しかし近年の医学では、動脈硬化は血管壁に沈着した悪玉コレステロールなどに免疫細胞が反応して炎症が起こり、それが慢性化することによって進行していくことが明らかになりました。つまり、血管内で起こる炎症が生活習慣病をはじめ、老化などを進行させると考えられている。

逆に考えれば、余計な炎症を抑えることができれば、老化に伴う病気を防ぎ、アンチエイジングを実現できることになる。そのカギを握る物質が、納豆などに含まれるポリアミンなのである。

生活習慣病の原因は運動不足、高カロリー食、アルコールや喫煙、ストレスなどいろいろ考えられるが、実は、先端医学では「炎症」が生活習慣病や老化を促進する大きな要因だと考えられている。

炎症とは、体内の免疫細胞がウイルスなどの外敵から身を守るために働いた結果、生じる現象である。例えば、ボクシングの試合でも相手が攻めてくるので、それを迎え撃たなければならない。あわよくば敵を倒すことができても、こちらも少なからずダメージを受ける。これが炎症で、こうした炎症が体内で慢性的に起こっていれば細胞や組織は徐々に傷つき、生活習慣病の原因となる。

免疫細胞の表面には「LFA-1」という炎症誘発因子があります。簡単にいえば、この「LFA-1」が増えれば炎症も増える。そして炎症が起これば、酸化物質が産生され、動脈硬化が起こり、生活習慣病や老化が促進する。しかもやっかいなことに、加齢とともに「LFA-1」が増加することが分かっている。この「LFA-1」を抑えて炎症を食い止めることこそ、生活習慣病や老化を防ぐ大きなカギになっている。

わが国の伝統食の一つである納豆に、この炎症を抑える成分が含まれている。それがポリアミンで、新しい細胞をつくるときには欠かせない物質である。赤ちゃんや育ち盛りの子供が成長するときは、細胞がどんどん増えていくので、ポリアミンも活発に作られる。

日本は世界のトップクラスの長寿国だが、その日本人が盛んに食べてきたのが大豆で、その大豆にはポリアミンが豊富に含まれている。さらに大豆を発酵させると、その過程で微生物(納豆菌)がポリアミンを作り出してくれる。つまり、大豆の発酵食品である納豆は、ポリアミンを豊富に含む高ポリアミン食だといえる。高ポリアミン食は納豆のほか、みそ、テンペ、チーズなどが挙げられる。推測の域を出ないが、日本人が長寿民族であるのは、ポリアミンを豊富に含む納豆などの高ポリアミン食を日常的に食べてきたからかもしれない。

全納連ニュースリリース9月号より)



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