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酸化LDLは細胞にとって紛れもない毒物であり、当然、マクロファージにとってもそれは変わらない。しかし、マクロファージは自分の身を守るため、AIM遺伝子というたんぱく質を作り、自分の身を守り、長生きしようとする。
AIMとは「Apoptosis Inhibitor of Macrophage」の略で、東京大学大学院医学系研究科・疾患生命工学センター・分子病態医科学部門の宮崎徹教授らによって発見された。直訳すれば、「マクロファージのアポトーシス抑制因子」となる。アポトーシスとは、個体をより良い状態に保つために、あらかじめ決められたプログラムによってもたらされる死のこと。つまり、体のために良かれと判断した場合、自ら細胞が死んでいくシステムのことである。
マクロファージがアポトーシスを抑制するAIM遺伝子を作り出せば、マクロファージは死ぬことはなく、いつまでも生きながらえる。その結果、血管内は酸化LDLをいっぱいため込んだマクロファージが蓄積し、また炎症を起こして動脈硬化は進行していく。
では、AIM遺伝子を抑制できれば、動脈硬化は進行しないのではないか。そして、その効果は納豆にあるのではないか。そう推測した宮崎教授らは次のような実験を行った。まず、コレステロールが上がりやすく、動脈硬化を発症しやすいマウスを2つのグループに分け、一つには脂肪分を多く含んだエサにドライ納豆の粉末10%を練り込んだもの、もう一つには同じく脂肪分を多く含んだエサに生大豆の粉末10%を練り込んだものを与え、動脈硬化の進行具合を見たところ、生大豆のグループは動脈硬化が進行していたのに対し、ドライ納豆のグループは動脈硬化にあまりなっていなかった。
なぜ、納豆のグループに動脈硬化があまりみられなかったのか。宮崎教授は検証し、動脈硬化の要因を3つ挙げ、それを比較してみた。
その結果、1と2に関しては納豆と大豆のグループに差はなかったが、3のAIM遺伝子に関しては明らかに納豆のグループのほうが少なかった。このことから、納豆はAIM遺伝子を抑制し、動脈硬化が起こりにくくなったと推測できる。(続く)

ホテルグランヴィア京都で開かれた京都府豆腐油揚商工組合の新年懇親会。
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