納豆横丁

動脈硬化予防のカギを握るAIM遺伝子(2)

2010-4-25

血中に酸化LDLが増えると、マクロファージはそれを食べる。すると、毒性の強い酸化LDLから自分を守るためにマクロファージはAIM遺伝子を作り、生きながらえようとする。そうしたマクロファージがどんどん蓄積し、やがて炎症反応が起こり、動脈硬化が進行していく。

しかし、AIM遺伝子が作れなくなると、マクロファージは死滅し、排出され、その結果、動脈硬化は起こりにくくなると考えられる。そして、動脈硬化の元凶と考えられるAIMの発現を、納豆が抑制していることが、今回の実験で明らかになった。

また、宮崎教授らは次のような実験も行っている。AIM遺伝子を作れないマウスと、そうでないマウスの動脈硬化の進行具合を調べた。すると、AIM遺伝子をつくれないマウスは、通常のマウスと比較し、動脈硬化の発症を著しく抑制していることが分かったのである。

メタボリックシンドロームの代表的な疾患は、動脈硬化である。この動脈硬化が進行していけば、最悪の場合、日本人の死因の2位と3位を占める心疾患や脳血管疾患につながるリスクも増大していく。それを防ぐために、体内コレステロールをコントロールする薬や、運動療法などによって肥満を改善する治療が施されている。

今回の実験で明らかになったように、AIM遺伝子の産生を抑えることも、重要なカギを握っていると考えられる。マクロファージが酸化LDLをいくら取り込んでも、AIM遺伝子を産生できなければ、生き延びることはできない。マクロファージが死滅すれば、それは排出され、血管内に蓄積することもなければ、炎症を起こすこともない。最悪の場合、死につながるメタボリックシンドロームの代表的疾患である動脈硬化の進行もかなり抑制できるはずである。

納豆は、そのAIM遺伝子の産生を抑える力があることが、今回の実験で判明した。(続く)

※全国納豆協同組合連合会のニュースリリースより

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