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メタボリックシンドロームというと、まず肥満を連想するかもしれません。しかし、それはまだ序章に過ぎない。肥満というドミノを倒せば、糖尿病や脂肪肝などさまざまなドミノが次々と倒れ、最終的には死というネガティブなゴールに達してしまう。
では、なぜ太ると糖尿病になるのか。太るとお腹の脂肪組織にマクロファージが集まってくる(浸潤)。すると脂肪組織が炎症を起こし、それが全身の弱い炎症へとつながり、インスリンを分泌する肝臓にも悪影響が及び、インスリンの分泌も悪くなって糖尿病が発生してしまうのである。
しかし、AIMを産生できないマウスは肥満になっても、脂肪組織にマクロファージが集まってきても自分を守れず、死滅していく。すると炎症は起こらず、肝臓にも悪影響が出ず、糖尿病の発症リスクも激減し、その先のメタボリックシンドロームのドミノも倒れません。そして、AIM遺伝子の産生を抑える働きのある納豆を日常的に食べれば、肥満というドミノが倒れても、それ以降の糖尿病などのドミノが倒れることもないはずである。
宮崎教授によれば、肥満の人でも糖尿病や高脂血症などがなく、元気な人はいるという。そうした人はもともとAIM遺伝子が少ないのか、あるいは納豆を食べることによって、AIM遺伝子が抑えられているのではないか、ということ。
肥満は万病の元であり、メタボリックシンドローム・ドミノの第一段階。しかし、肥満というドミノが倒れてもマクロファージの蓄積や、マクロファージによる炎症を抑えることができれば、動脈硬化をはじめ、メタボリックシンドロームの数々の疾患を防ぐことは十分可能になる。
そのマクロファージは自らAIM遺伝子を産生することにより、命を延ばそうとしている。しかし、AIM遺伝子の産生を抑えれば、動脈硬化やメタボリックシンドロームのリスクは激減すると考えられる。AIM遺伝子の抑制をめざすような、新たな対策が講じられれば、動脈硬化やメタボリックシンドローム患者の減少はもとより、現在、日本人の死因の2位と3位を占めている心疾患や、脳血管疾患の低下にもつながるはず。
現時点では、実験によってAIM遺伝子を抑制する食べ物は、納豆以外に検証されていない。今後も、さまざまな角度からの検証は必要になってくるが、納豆を食べることでAIM遺伝子の産生を抑制し、動脈硬化やメタボリックシンドロームのリスクが低くなることは、近い将来、明らかになってくるはずである。(終わり)

各県が提案する豆腐料理を試食する参加者ら。
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医学的な知識と様々な研究成果を元に「納豆」を検証する。
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