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ポリアミンの補給が美肌のポイント(2010-8-3)

ポリアミンは美肌とアンチエイジングに役立つことが予想されます。美肌とアンチエイジングを実現するためには、血中のポリアミン濃度を高めることが重要なポイントになってきます。

納豆のポリアミンは美肌に役立つ(2010-7-7)

美肌やアンチエイジングに役立つと証明するには、その効果の科学的な検証結果がなければいけません。それを実証したのが、日本を代表する伝統食のひとつ、納豆なのです。

真の美肌を目指すには科学で実証された食品を!(2010-6-25)

美肌やアンチエイジングをうたった健康食品やサプリメントは非常に多く市販されています。しかし、そうした健康食品は本当に私たちの期待に応えてくれているのでしょうか。実際、美肌やアンチエイジングと言われていることを実現するためには、その科学的な検証がなされていなければならないと考えます。

動脈硬化予防のカギを握るAIM遺伝子(3)(2010-5-2)

メタボリックシンドロームというと、まず肥満を連想するかもしれません。しかし、それはまだ序章に過ぎない。肥満というドミノを倒せば、糖尿病や脂肪肝などさまざまなドミノが次々と倒れ、最終的には死というネガティブなゴールに達してしまう。

動脈硬化予防のカギを握るAIM遺伝子(2)(2010-4-25)

血中に酸化LDLが増えると、マクロファージはそれを食べる。すると、毒性の強い酸化LDLから自分を守るためにマクロファージはAIM遺伝子を作り、生きながらえようとする。そうしたマクロファージがどんどん蓄積し、やがて炎症反応が起こり、動脈硬化が進行していく。

納豆が動脈硬化の進行を抑えることが科学的に解明された(2010-2-17)

健康食の代表格の一つが納豆だといっても過言ではない。昔から納豆は体に良く、長寿食だと経験的にいわれてきた。

東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター分子病態医科学部門の宮崎徹教授らの研究によって、また一つ、納豆がヒトの健康に寄与することが明らかになってきた。日本人の死因の第2位と第3位は心疾患と脳血管疾患であり、これらの疾患を減少させることで平均寿命は延び、生活の質(QOL)も高まると考えられる。

アンチエイジングの真のカギは高ポリアミン食(2009-11-17)

ポリアミンはすべての生物(微生物、植物、動物)の細胞の中で合成される。また、食品にもポリアミンは含まれており、特に納豆やチーズなどの発酵食品にはポリアミンが豊富に含まれていることが分かっている。

意外に知られていない納豆の若返り術(2009-10-7)

全国納豆協同組合連合会(全納連)は今年6月にインターネットを使い、北海道から九州に住む20〜60歳代の男女2,000人(男女1,000人ずつ)を対象に、納豆に関するアンケート調査を実施した。

「納豆の健康効果の魅力度」では“若返り効果”に「非常に魅力を感じる」と答えた人が40.8%、「やや魅力を感じる」(34.3%)も合わせると、4人に3人が納豆に若返り効果を期待している結果となった。

全納連、ポリアミンの新機能について記者発表会(2008-4-11)
「全納連、ポリアミンの新機能について記者発表会」画像

全国納豆協同組合連合会(笹沼隆史会長)は3月26日、東京都中央区のベルサール八重洲で、自治医科大学さいたま医療センター循環器病臨床研究所の早田邦康准教授によるアンチエイジング物質「ポリアミン」の新機能研究に関する記者発表会を開いた。笹沼会長は「納豆に関する研究が広く消費者に認知され、納豆の魅力を一層認識してもらえれば幸い」とあいさつした。

戦闘機内でのオナラ防止にも一役(2005-12-5)

納豆は、飛行士のオナラの防止にも役立ったという珍しいエピソードがある。

戦争中、アメリカの大型爆撃機ボーイングB29の空襲に、日本国民はさんざん悩まされた。このB29を迎撃する戦闘機の搭乗員に、深刻な生理上の問題があった。飛行雲を引きながら、超高空から侵入してくるB29を撃つため急上昇すると、気圧の関係で搭乗員の腸内ガスが異常に膨張する。

ガスで腹が張ると顔面蒼白となって、脂汗が流れ、大変な苦痛だという。このガス防止に取り組んだのが岩垂荘二博士(戦時中、航空技術研究所で低圧下の栄養について研究)。最初、乳酸菌飲料や乳酸菌食品などから始めたが、なかなかうまくいかない。苦心の末、納豆を取り上げることによって、この極めて困難な問題を解決したと『日本的長寿法』(学習研究社発行)の中で述べている。

事実、納豆菌が作る強力な消化酵素には、腸内の異常発酵源を分解する働きがあるから、ガスの発生が低下する。さらに、納豆に含まれているヘミセルローズが、腸の蠕動を刺激し、ガス源を体外に排除してしまう。このように、納豆菌を用いることによって、放屁という難しい問題を、どうにか解決できたという。

『納豆近代五十年史』(全国納豆協同組合連合会刊)より
タイの納豆「トゥアナオ」(2005-6-7)

網の上にせんべい状の「トゥアナオ」を1枚1枚並べていく。タイの古都チェンマイの北部の村、メイアイ。強い日差しが照りつける中、辺りには香ばしい匂いが漂ってくる。実はこれ、納豆なのだ。

トゥアナオはタイ語で「腐った豆」。煮た大豆をバナナの葉でくるんで発酵させ、つぶしてのばして乾燥させる。スープなどの調味料として使うことが多い。タイ北部の山岳地帯に暮らす少数民族の伝統食品だ。

「生まれたときから祖父や父が作っていた。いつ始めたかわからない」と話すのはトゥアナオ専業農家、マイ・ジュンターさん。朝4時から日暮れまで息子らと毎日作業を繰り返す。

タイ、中国、韓国、ブータン・・・。納豆は日本固有の伝統食品のようだが、実はアジア各地で作られている。民族学者の中尾佐助博士は代表的な納豆、インドネシアの「テンペ」、ネパールの「キネマ」と日本の納豆を結び、「納豆トライアングル」と命名した。三角形の中心に、中尾博士が納豆の起源と考える中国・雲南省がある。

九州大学の原敏夫助教授はアジア各地の納豆菌の遺伝子を調べ、配列の違いから進化の過程をたどった。その結果、日本の納豆菌は約7,000万年前、ネパールやタイの納豆菌も1億数千万年前に中国から分かれたことを突き止めた。アジアの納豆は源流でつながっている。

アジアの納豆に共通するのは山間部などで細々と作られているマイナー性。「肉や魚、しょう油などが手に入りにくい貧しい地域で発達した」と国立民俗学博物館の石毛直道名誉教授はいう。肉や魚の流通が活性化し、食生活が向上すると片隅に追いやられていく。タイのトゥアナオも年々生産農家が減っている。

日本も例外ではない。「1980年代までは消えゆく伝統食品の1つ、という危機感があった」と、くめ・クオリティプロダクツの木村弘生氏は振り返る。風向きが変わったのは1990年代に入ってからだ。

「血栓予防などの効果を持つ納豆は健康食品の切り札として受け入れられている」と話すのはアサツーディ・ケイの岩村暢子氏。

脚光を浴びているのは日本の納豆だけではない。くめ・クオリティプロダクツが2003年に発売したテンペ。月3,000食で始まった生産は今や30万食に達する。専用工場も稼働させ、量産体制を整えた。

食生活が向上した日本で健康志向が台頭し、衰退していた伝統食品が復活を遂げる。アジア各地で納豆が鮮やかに蘇る日はそう遠くではあるまい。

納豆とテンペの違い(2004-8-2)

ポリアミンという成分をご存知ですか?最近、注目を集めている健康生活に欠かせないアミノ酸の一種なのですが、ポリアミンの発見は今から約330年も前にさかのぼり、顕微鏡を発明したアントニー・リューヴェンフックが第一発見者と言われています。その後、大きな研究成果は出ないまま時代は進み、1988年に合成ポリアミンに制ガン効果があるという論文が、1992年には環状ポリアミンのエイズへの有効性が発表されました。最近はポリアミンのNMADA受容体をコントロールする機能が着目され、ガンやエイズ、アルツハイマーなどの抑制物質としての研究も行われています。

このポリアミンが豊富に含まれているとして、注目を集めているのが納豆です。納豆に関してはこれまでも様々な研究が行われ、イソフラボンやナットウキナーゼといった成分が次々と話題になってきました。この健康食品として注目を集める納豆に欠かせないのが、発酵作用をもたらす納豆菌です。菌に関する研究は世界中で盛んに行われており、様々な発酵食品が世界に存在します。

最近、注目を集めているのが「インドネシアの納豆」とも呼ばれるテンペ。ゆでた大豆をテンペ菌(クモノスカビ)で発酵させた食品で、ギャバが豊富に含まれており、健康食品として日本でも徐々に認知度を高めてきました。ギャバとは天然アミノ酸の一種で、抑制性の神経伝達物質で、脳の血流を活発化し、脳細胞の代謝機能を高めます。その効果として、血圧の低下や更年期障害の改善、腎臓・肝臓機能の上昇、動脈硬化の抑制、肥満防止、生活習慣病の予防、精神の安定、イライラの緩和、不眠症やアルツハイマー病の改善といったものが挙げられます。

納豆とテンペは、どちらもが大豆を丸ごと使った発酵食品であるため、含まれる栄養成分はよく似ています。どちらも大豆のたんぱく質が菌の力で分解されるため、大豆そのものよりも栄養価が高まっています。先にも述べたように納豆には、ポリアミンというガンの予防やエイズへの有効性が期待されている成分が含まれているほか、心筋梗塞や脳梗塞の起因となる血栓を溶かす酵素、ナットウキナーゼも含まれています。血栓を防ぐためには、1日100グラム〜200グラムの納豆食がよいとされおり、最近では納豆を使った関連商品が多数開発されています。

下の表は、納豆・テンペ・木綿豆腐の成分比較表です。納豆やテンペは、発酵させない大豆食品の豆腐と比べて、どのような栄養成分が優れているのでしょうか。たんぱく質、食物繊維、ビタミンE、ビタミンK、カリウム、マグネシウム、鉄分といった成分は木綿豆腐よりも多く含まれ、特にビタミンKの含有量が圧倒的に多く、骨粗鬆症予防には大きな期待がもてます。

《納豆とテンペの成分比較表1》※五訂食品成分表より
成分 納豆 テンペ 木綿豆腐
エネルギー(kcal) 200 202 72
水分(g) 59.5 57.8 86.8
たんぱく質(g) 16.5 15.8 6.6
脂質(g) 10 9 4.2
飽和脂肪酸(g) 1.39 1.2 0.74
一価不飽和脂肪酸(g) 1.74 1.61 0.86
多価不飽和脂肪酸(g) 5.65 4.69 2.1
コレステロール(mg) 0 0 0
炭水化物(g) 12.1 15.4 1.6
食物繊維(g) 6.7 10.2 0.4
水溶性食物繊維(g) 2.3 2.1 0.1
不溶性食物繊維(g) 4.4 8.1 0.3
ビタミンE(mg) 1.2 1.8 0.6
ビタミンK(μg) 870 11 13
《納豆とテンペの成分比較表2》※五訂食品成分表より
成分 納豆 テンペ 木綿豆腐
ビタミンB1(mg) 0.07 0.07 0.07
ビタミンB6(mg) 0.24 0.23 0.05
葉酸(μg) 120 49 12
ナイアシン(mg) 1.1 2.4 0.1
パントテン酸(mg) 3.6 1.08 0.02
ナトリウム(mg) 2 2 13
カリウム(mg) 660 730 140
カルシウム(mg) 90 70 120
マグネシウム(mg) 100 95 31
リン(mg) 190 250 110
鉄(mg) 3.3 2.4 0.9
亜鉛(mg) 1.9 1.7 0.6
銅(mg) 0.61 0.52 0.15
マンガン(mg) 0 0.8 0.38
納豆は高ポリアミン食(2004-7-6)

納豆に含まれる栄養素は多く、様々な効能が期待できる。中でも、納豆含有素材のポリアミンには、がんやエイズ、脳梗塞、アルツハイマー病などの抑制効果があるほか、動脈硬化を予防する働きがあることも最近になって明らかになった。

ポリアミンとは、アミン(NH2)という塩基性物質を多く含んだ低分子有機化合物の総称。全ての生物の細胞内でアミノ酸から合成され、細胞の増殖や生存に不可欠なものだといわれている。

ポリアミンの合成能力は加齢とともに低下し、体内のポリアミン濃度は減少するが、大豆やキノコ類などを摂取することで、食品からポリアミンを補給することができる。

特に大豆を発酵させた納豆には、微生物が産生した高濃度のポリアミンが含まれており、体内に不足したポリアミンを補給するには納豆を摂取するのが効果的である。ポリアミンは消化管からの吸収が非常に良く、食べてから1時間ほどで約50%が吸収される。このことから、効率よく摂取するにはポリアミンの含有量が多い食品を選ぶことが肝要だといえる。

動脈硬化の原因は血管の炎症であるが、この炎症を誘発させるのが「LFA-1」と呼ばれる老化因子。ポリアミンはこの「LFA-1」を抑制する働きがある。

貧血防止(2004-5-1)

健康な成人の血液中には1立方ミリメートル当たりに350万〜500万個の赤血球が含まれている。この赤血球は骨髄でつくられ、赤血球に含まれるヘモグロビンが体内のすみずみまで酸素を運んでいる。その酸素と結合して運搬するのが鉄である。成人の体内に含まれる鉄の量は3〜5グラム。その70%がヘモグロビンとして赤血球に含まれる。

このヘモグロビンの量が正常範囲を下回ると鉄欠乏性貧血になる。赤血球の中に鉄が不足したり、胃や十二指腸潰瘍、そのほかの疾患で血液が慢性的に失われたりして起こる。この貧血は若い女性や妊婦に多く、特に若い女性の場合は、過度のダイエットで1日の食事量が少なく、たんぱく質やビタミン、ミネラル類など、必要な栄養素が十分摂取されていないことが原因といわれる。また、ジュースなどの甘味や麺類といった糖質類、カロリーの高いファーストフードを多く摂る人にも貧血症状が多く見られる。

貧血を防ぐためには、鉄分を多く含む食品をしっかり摂取することが大切。代表的なレバーは、貧血防止の特効薬ともいわれている。

あまり知られていないが、納豆にも100グラム中に3ミリグラム以上という多くの鉄分が含まれている。しかも悪性貧血には欠かせない「赤いビタミン」と呼ばれるビタミンB12も多く含むから、貧血予防には欠かせない食材だといえる。納豆を食べれば貧血知らずの強い体になれるのだ。

納豆の機能性について(4)老化予防(2004-4-1)

リンジンやアルギニンなどのアミノ酸バランスの優れたたんぱく質、大豆油と呼ばれる植物性脂質のビタミンEなど、貴重な成分を多く含む大豆はまさに総合栄養剤。

一般に植物性食品は脂肪分を少量しか含んでいないが、大豆にはこの脂質が多く含まれている。しかも、大豆中の脂肪分はリノール酸やリノレン酸などの不飽和脂肪酸からできており、中でもリノール酸は含有量が50〜60%と非常に高く、これらは体内で作ることができないから、食品から摂取するしかない。

リノール酸は人間の眠りや体温の調整する物質の材料となる。一方、リノレン酸は体の成長促進や毛細血管を強化したり、血管壁に沈着して血液の流れを悪くするコレステロールを溶かして運び出す働きがある重要な成分だが、酸化しやすいという欠点も持っている。

しかし、大豆に含まれるもう1つの成分のビタミンEは強い抗酸化作用を持ち、酸化を受けやすいというこれら不飽和脂肪酸の弱点も克服してくれる。そして、この抗酸化作用が老化を防止する役目を果たすのである。

このように、老化やシワを防ぐには納豆はうってつけ。納豆を食べることで過酸化脂質の影響から免れることもでき、いつまでも若々しさを保つためにはリノール酸やリノレン酸などの不飽和酸を多く含む納豆を食べることが効果的だといえる。

納豆の機能性について(3)糖尿病予防効果(2004-3-1)

近年、日本では生活様式の欧米化や人口の高齢化とともに糖尿病患者が急増している。

糖尿病は生活習慣病のひとつで、発見が難しく、治療も困難とされている。原因や病状から一次性糖尿病と二次性糖尿病に分類され、その多くはすい臓のインシュリンを作る働きが弱い体質の人によく見られる一次性糖尿病だといわれている。

糖尿病は心筋梗塞や脳卒中、脳軟化症など様々な病気を併発する恐れがある。糖尿病になるとビタミンB2の吸収率が低下することから、ビタミンB2の補給は糖尿病やその合併症の予防と治療に効果があるといわれている。大豆100グラム中にはビタミンB2が0.3ミリグラム含まれており、納豆に加工すると0.56ミリグラムにまで倍増する。

また、予防と治療には食物繊維の摂取も有効だという。消化されにくい食物繊維は胃に長く残り、消化されても腸に達するまでに時間がかかる。そのため血糖値の上昇が穏やかになり、インシュリンが少なくても分解や吸収がスムーズに行われるからである。納豆には食野繊維も豊富に含まれている。

さらに、納豆に含まれるレシチンにはインシュリンの分泌を活発にさせる働きや乳化作用があり、血液中の脂肪分を減少させる動脈硬化にも効果がある。

こうしたことから納豆は、糖尿病の予防に効果がある食品といえよう。

納豆の機能性について(2)血圧降下作用(2004-2-2)

高血圧は大きく分けると2つに分類される。1つは心臓、じん臓、脳などが原因で発生する二次性高血圧で、もう1つは身体には異常がないのに血圧だけが高くなる本態性高血圧である。

二次性高血圧は他の病気の一つとして発症し、原因となっている疾患の治療が先決で、脳卒中を引き起こすことはない。一方、本態性高血圧は脳卒中を引き起こす原因となり、高血圧患者の90%は、この本態性高血圧だといわれている。

高血圧の原因としては遺伝体質的な要素や塩分の過剰摂取、肥満に加えて、心理社会的ストレスなどが影響すると考えられる。現在、この高血圧は日常患者で最も多く見られる疾患の1つで人口の約20%が罹患(りかん)しているともいわれている。

納豆の粘質物にはこれらを回避する能力がある。また、高血圧防止には製造直後よりも、熟成期間の長い納豆のほうが効果的で、その作用因子については納豆の粘質物に比較的高い血圧抑制効果があるからだといわれている。

また、人間の体にはレニン-アンジオテンシン系という血圧を調整するシステムがあり、その中のアンジオテンシン変換酵素は血圧を上げる働きをしているが、納豆菌の作るプロアーゼという消化酵素で大豆たんぱく質が分解されたときにできる物質が、このアンジオテンシン変換酵素の働きを抑制してくれる。

さらに、納豆や大豆に豊富に含まれるカリウムは過剰に摂取した塩分を体外に排出してくれる。これらの効能から見ても納豆には天然の血圧降下剤が含まれているのだ。

納豆の機能性について(1)美容効果(2004-1-8)

納豆は明治20年代に納豆の細菌学的研究が開始され、大正年間には科学的、衛生的な製造法の基礎が固められた。そして、昭和40年代からは産業機械、冷凍機の発達やスーパーマーケットの展開によって市場環境も整い、納豆市場はこの100年間に急激な成長を遂げている。

日本古来の伝統食品である納豆は、近年、その栄養素や食品機能性が解明され、消費者の認識も高まり、ますます脚光を浴びる健康食品となっている。

納豆は「畑の肉」と呼ばれるほど多くのたんぱく質を含む大豆に納豆菌を繁殖、発酵させたもの。この納豆菌の働きにより大豆に新たな効能が加わり、この2つの相乗効果で納豆はすばらしい効能を発揮する。

大豆にはリンジンやアルギニンといった必須アミノ酸が豊富で「畑の肉」と呼ばれるほど良質なたんぱく質を多く含んでいるが“大豆油”という言葉があるように大豆にはたんぱく質に負けず劣らず脂質も多く含んでいる。

しかし、納豆に含まれるレシチンは体の中で不要な脂肪を分解し、排せつしてくれる働きがあることから、このレシチンを摂取することで余分な脂肪分など分解してくれるから、均整のとれたプロポーション作りには最適である。

また、赤ちゃんの肌がスベスベしているのは体重の約70%が水分で皮膚細胞の水分と油のバランスがうまくとれており、細胞の新陳代謝が活発で血行がよいから。この水分量は、年齢とともに低下し、肌からみずみずしさが失われてカサカサの肌になるが、レシチンには水の中の油を分散させるという親油性と親水性という相反する2つの性質があり、この効能がカサカサ肌を抑制し、美肌効果も生み出す。

さらに、肌のトラブルにはニキビやシミ、肌荒れなどの症状は便秘、宿便などが腸内に滞留している排泄物を食べ繁殖した腐敗菌が毒素を作り、その毒素が体の中に長く留まって血液中に吸収されて起こるといわれている。しかし、レシチンには排毒洗浄作用があることから毒素を肝臓や腎臓といった処理工場に送り、食物繊維と協力し合い、体外へ排出してくれる。

そのうえ納豆にはサポニン類、各種ミネラル、ビタミンE、ビタミンB群などの大豆特有の成分が豊富に含まれている。まさに、納豆は食べる化粧品である。

納豆と軍隊の深い関係(2003-9-2)

軍隊と納豆は縁が深い。その起源からして、八幡太郎義家が行軍の途中に食べたのがはじまりで陣中の保存食となった、と伝えられているほどだ。1592年の朝鮮出兵(文禄の役)の際に加藤清正が、馬の背にくくりつけていたわらに入った煮豆を食べたら納豆になっていた、と軍隊と納豆のエピソードには事欠かない。

近代に入ると、納豆の研究が進んでくる。これまでの「納豆を食べると体力がつき病気もない」という経験則を科学的に実証する研究成果が発表されてきた。1904年に始まった日露戦争で日本陸軍は、25万人が脚気に悩まされた。原因は戦中食でビタミン、ミネラルを多く含む胚芽を取り除いた白米を食べていたことによる。脚気がビタミンB1不足が原因と分かってからは、ビタミンB1を多く含む納豆は戦中食として注目されはじめた。

1931年、海軍軍医大佐、江口有博士が「伝染病の予防治療にも効果がある栄養食品」として納豆を『海軍医誌』に発表。軍隊では70年以上も前から納豆の健康機能が脚光を浴びていた。

埼玉県の所沢や千葉、茨城の航空部隊では「携帯と保存用の食糧」として納豆を用いていた。太平洋戦争が勃発した1941年には、舞鶴海軍軍需部から海上生活食糧として納豆製造方法実習のため、担当兵曹長が井上食品という納豆製造業者に派遣されている。この担当者が乗ることになった艦隊が真珠湾を攻撃した艦隊で、艦内に大豆と納豆菌を積み込んで納豆を作っていたという。

戦後、それまで納豆を食べない地域の人が、納豆を食べはじめるようになったのは、軍隊で戦中食として食べた味が忘れられなかったからという話もある。

また、日本の同盟国であったドイツは第2次世界大戦において、日本から大量の満州大豆を輸入、くん製納豆を作ってギリシア戦線に活用した。納豆の健康機能が人気なのは今に始まったことでなく、しかも外国の軍隊でもその機能性が利用されていたのだ。だが結局、日常食としては、パン食のドイツでは普及しなかった。

参考文献:『納豆沿革史』全国納豆組合連合会、1975年、町田忍『納豆大全』小学館、1997年
血小板の凝縮を抑制(2003-5-3)

納豆に含まれるナットウキナーゼは、高血圧や動脈硬化といった生活習慣病の予防に効果のあることはよく知られているが、このほど川崎市の聖マリアンナ医科大学難病治療センターでは、バイオ関連事業の日本生物科学研究所(大阪府茨木市)などと共同で、納豆が作り出す酵素の一種に血小板の凝縮を抑制する作用のあることを確認した。

今回のこの研究内容は、高血圧や動脈硬化などの予防手段に役立てていくとしている。

聖マリアンナ医科大学難病治療研究センターなどは、納豆菌が生み出すナットウキナーゼの培養エキスを作製し、このエキスを摂取した被験者の血液を測定した。その結果、多くの被験者で約6時間後に血小板の凝縮抑制が認められたという

ナットウキナーゼには血管内にできた血栓を溶かす機能があるとされているが、同研究所などは、加えて「血液の流れをスムーズにする機能も確認できた」としている。

今後、凝縮抑制の仕組みをさらに研究し、血栓に由来する循環器系疾患や高血圧、動脈硬化といった生活習慣病の予防を狙い、サプリメント(健康補助食品)などにつなげようとの考えである。

納豆に含まれるビタミンKで血が固まる?(2002-12-1)
  • 「納豆を食べると血栓症の予防になるから納豆をたべましょう」
  • 「血が固まらなくなるから納豆を食べないように」

これは明らかに矛盾している。そもそもの発端は、著名な作家が不審に思われて投稿した新聞記事にある。

納豆には血液凝固因子の一つであるビタミンKが多量に含まれているから、心筋梗塞などで血液の凝固を抑える治療を受けている患者さんは納豆を食べないように、と医者に指導されたとのこと。ビタミンKが騒動の張本人だ。

ビタミンKは血液の凝固に必要なプロトロンビンなどのたんぱく質の合成に必須で、血液の凝固に必要な因子として、その頭文字Kをとって名付けられている。ビタミンKの成人の1日の必要量は100マイクログラム(マイクログラムは1グラムの100万分の1)以下で、ビタミンKにはフィロキノンと呼ばれるビタミンK1とメナキノンと呼ばれるビタミンK2の2種類がある。納豆や味噌などにはビタミンK2が含まれており、特に納豆のビタミンK2含有量は非常に高く、その量は野菜類の5〜10倍になる。

大豆にはビタミンK1がわずかに含まれているが、ビタミンK2は含まれていない。つまり納豆に含まれるビタミンK2は納豆菌が作り出したもので、私たちのお腹の中でも腸内細菌によってビタミンK2が作り出されている。

血が固まるということを考えてみると、

ナイフで指が切れた→まもなく血が止まった

この血液凝固には血小板による修復機構が働く。一方、血栓症は太い血管に血栓が詰まり、脳梗塞や心筋梗塞といった症状が急激に現れるもので、慢性的な循環不全を原因とするものを加えるとあらゆる循環器疾患と関連づけることができる。

血栓症とは血管内に小さいとはいえ血栓が絶えず形成されている状態で、血栓溶解能力の低下が主原因と考えられている。決して納豆を食べ過ぎることによるビタミンK2過剰ではない。脳梗塞や心筋梗塞といった恐ろしい症状は朝方発症することが多いので、効果が期待される夕食に納豆を食べるように、血栓の形成を抑えて血の巡りをよくすべきである。

しかし、出血を伴う大手術を控えた方や出産直前の妊婦の方にとっては生きるか死ぬかの大問題だから、納豆の摂取は控えた方が良い。

ワーファリンという血栓凝固防止剤を投与されている患者さんも、専門医に相談すべき。この薬はビタミンKの働きを抑えて血液が固まるのを防ぐ。つまり、納豆を食べてビタミンKをたくさん取れば薬の効果がなくなってしまうのだ。

生後1ヶ月前後の乳児が頭蓋骨内出血を起こす「乳児ビタミンK欠乏性出血症」は、1700人に1人という高い確率で発症する。妊婦の方も適度に納豆を食べ、心身ともに健康に過ごしてほしい。

納豆のネバネバで砂漠を緑地化(2002-9-1)

納豆の糸は切れやすいが、納豆のネバネバだけを集めると分解が起こりにくくなる。これにガンマ線という放射線を照射すると、寒天のようにブヨブヨしたゲル状になるのだ。このゲルは驚くほど保水性に富み、3,500倍もの重さの水を吸収するため、赤ちゃんの紙おむつなどに使われる吸収体ポリマーとしても利用できる。

ということは、大量の水を吸わせて土の中に埋めるか、あるいは土の中に埋めて雨水を吸わせれば、砂漠の緑地化も可能になる。しかも納豆のネバネバは土の中の微生物が分解するから、砂漠が緑の大地へ変貌を遂げるころ、埋設された納豆のゲルは微生物によって分解されて水と炭酸ガスになる。納豆は人の健康だけでなく、地球の緑までも救う食品なのである。

納豆風邪薬のつくり方(2002-1-1)

風邪に納豆と聞くと不思議に思われる人も多いと思うが、実は茨城県の久慈郡に、古くから伝わる納豆療法がある。子どもが、風邪や扁桃腺炎で発熱したときなどには、以下の方法で処方する。

  1. コップに納豆を入れる。
  2. 砂糖を加え、よくかき混ぜる。
  3. 40℃前後の湯を入れ、熱いうちにねばっこい汁を飲む。

ちなみに、正徳2年(1712年)に大阪の医師・寺島良安によって書かれた『和漢三才図会』にも、納豆と同系の発酵食品「〓(くき/豆へんに支)」に関して、「熱病、頭痛、悪疾、精神の安定、ねぎを混ぜれば汗を出し、酒を混ぜれば風邪を治す」と紹介されている。

風邪をひいたら是非とも試してみよう。

納豆は美容・ダイエットにきわめて有効な機能性加工食品です(2001-12-2)

納豆の原料である大豆には、美容・ダイエットに役立つ栄養成分が豊富に含まれています。納豆に加工されることで、栄養成分が特徴的に変化しますが、納豆は非常に消化されやすく、栄養成分が吸収されやすいことから、より美容・ダイエットの作用が期待される機能性食品として注目を集めています。

たんぱく質
たんぱく質は全身の細胞の原料であり、皮膚の若さを保つためにも欠かせない3大栄養素の1つです。納豆の原料である大豆は「畑の肉」と呼ばれるほど栄養価が高く、たんぱく質を構成するアミノ酸のバランスがとれている良質のたんぱく質となっています。良質のたんぱく質というのは、人間の体で利用できる20種類のアミノ酸が、種類も量も足りているものをいいます。これらのアミノ酸の量は牛乳を大きくしのいでいます。
ビタミンB2
納豆はビタミンB2の供給源としても優れています。ビタミンB2は細胞の再生を促す水溶性のビタミンで、健康な皮膚や髪、爪を作り、成長を促進します。ビタミンB2は大豆に多く含まれていますが、納豆菌によってビタミンB2が作り出されることによって増えていきます。1パック(100グラム)で1日の所要量(18歳以上の男性で1.2ミリグラム、女性で1.0ミリグラム)の半分ほどが摂れる含有量(糸引き納豆で0.56ミリグラム)となっています。脂質はエネルギー量が高く、食事で摂った脂肪1グラム当たり約9キロカロリーと、糖質、たんぱく質の約4キロカロリーのやく2倍以上となっています。それだけにダイエットには、脂質のエネルギー代謝の促進が大切となります。脂質のエネルギー代謝をするのは主にビタミンB2の働きです。ビタミンB2は体内にためておくことができず、食事で摂ったものも1日で失われるため、毎日取り入れることがも求められます。
ビタミン
納豆には、ビタミンEも含まれています。ビタミンEには乳化作用(界面活性作用)があり、皮膚細胞の水分と油分のバランスを摂る働きをします。また、ビタミンEには過酸化脂質を分解する作用があり、血流を盛んにします。そのため、皮膚細胞に新鮮な酸素と栄養素が充分に届けられ、皮膚細胞の老廃物の排出が促進されます。さらにビタミンEには皮膚を老化させる活性酸素を消去する抗酸化力があり、納豆は抗酸化力を補助します。
カリウム
納豆にはカルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラルが豊富に含まれていますが、中でも注目されているのはカリウムです。カリウムは細胞内に多く、外側にナトリウムが多いときに正常な新陳代謝が行われるようになっています。新陳代謝によってカリウムが使われると、細胞外からカリウムを取り入れてバランスをとります。ところが食事から摂るカリウムが不足すると、カリウムの代わりにナトリウムが細胞内に取り込まれて、細胞内にナトリウムが水分を多く取り込むようになり、細胞の働きが不十分となります。カリウムには体内のナトリウムを排出する作用があります。細胞内のナトリウムが少なくなっていけば、皮膚細胞の再生が進みやすくなり、美肌づくりにも役立つことになります。納豆を1パック(100グラム)食べれば、カリウムの1日の所要量(成人男性は10〜12ミリグラム、成人女性は9〜10ミリグラム)の5分の1ほどを摂ることができます。
マグネシウム/亜鉛
マグネシウムと亜鉛は、細胞の新陳代謝を促進する酵素の働きを助ける補酵素の役目をしています。マグネシウムは約300種類、亜鉛は約200種類の補酵素となっていて、皮膚細胞の再生を促進するために作用します。納豆1パックには100ミリグラムのマグネシウムが含まれ、1日の所要量の3分の1(所要量は成人男性で280〜320ミリグラム、成人女性で240〜260ミリグラム)ほどが取れます。亜鉛は納豆1パックに1.9ミリグラム含まれ、これは1日の所要量(成人男性は10〜12ミリグラム、成人女性は9〜10ミリグラム)の5分の1ほどを摂ることができます。
レシチン
レシチンはホスファチジルコリンとも呼ばれるリン脂質で、大豆には卵黄に次いで多く含まれています。レシチンは細胞膜の構成成分であり、皮膚細胞の再生、強化には欠かせない成分です。レシチンには血液中の余分なコレステロールを肝臓に運ぶ作用があり、血流の促進にも役立ちます。
サポニン
大豆には配糖体の一種であるサポニンが豊富に含まれています。サポニンには血液中の過酸化脂質の上昇を抑え、同じく血液中のコレステロールと中性脂肪を低下させる作用が認められています。サポニンは抗酸化作用が強く、こういったことが美肌づくりに役立ちます。
イソフラボン
大豆成分のイソフラボンには女性ホルモン様作用があります。女性ホルモン様作用とは、女性ホルモンとにた働きをする働きのことで、それはイソフラボンが女性ホルモンとにた構造をしていることと関係しています。イソフラボンは大豆のフラボノイドの一種で、植物エストロゲンとも言われ、女性ホルモンが減少した場合には、代替ホルモンとして作用します。含有量は0.2%と微量ですが、その働きは強く、納豆菌によって発酵すると体内への吸収がよくなり、その女性ホルモン様作用も強くなっていきます。女性の若さを保つ女性ホルモンのエストロゲンは、20歳前後をピークに、加齢とともに徐々に分泌量が低下していきます。そして、40歳台後半ころから大きく減り始め、更年期を迎えることとなります。イソフラボンは、更年期の女性に限らず、ストレスなどによるホルモン分泌の低下など、あらゆる年齢層の女性にも効果があります。イソフラボンは、大豆中ではゲニステイン、ダイゼインの形で含まれていますが、これらの成分には活性酸素を消去する作用があります。
ムチン
納豆のネバネバ成分のムチンは、糖とたんぱく質の複合体で、消化酵素ペプシンから胃の粘膜を保護し、胃腸を強化し、消化を促進します。それによって各種の栄養成分の吸収が促進され、皮膚の生成も盛んになります。
食物繊維
納豆に含まれる食物繊維には整腸作用があり、美容とダイエットの大敵である便秘の改善につながります。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、その両方を摂取することで腸の状態が整えられていきます。納豆には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維のバランスがよく(2.3グラム:4.4グラム)含まれています。納豆菌は熱にも壊れにくく、腸内では善玉菌を補助して発酵を進めていく働きをします。納豆菌は食物繊維とともにあることで腸内の働きがよくなり、より整腸作用を高めていきます。
動脈硬化予防の納豆効果(2001-9-14)

このほど青森県産業技術開発センターが、東北の大手豆腐メーカー太子食品工業(工藤茂雄社長)との共同研究で「納豆が動脈硬化などの予防に効果的であることがわかった」と発表しました。

青森県産業技術開発センターは、1998年から3年間にわたって動脈硬化などの予防への納豆の効果を研究してきました。これまでの実験にると、抗酸化性があるとみられていた納豆に着目して、動脈硬化などの発症や進行にかかわるLDL(低密度リポたんぱく質)の酸化抑制効果を調べてきました。

同センターは、動脈硬化などの要因となっている血液中のLDLの酸化を抑制する作用を実験で確認するとともに、究極の健康食品といわれている納豆が、これによってまた一段とその”株”を上げたようです。ただ、これについての有効成分の特定はまだできていません。この点については今後の研究が待たれるところです。

実験は、納豆の大豆の部分からの抽出物と、粘り部分からの抽出物2種(高分子と低分子)の計3種類の抽出物を用いて行ったといいます。

ネズミの血液から分離したLDLに、3種類の成分をそれぞれ加え、何も加えていないLDLと比較してみると、大豆の抽出物や粘りの低分子抽出物を加えたほうが、酸化の進行を2分の1から3分の1に抑えられ、さらに大豆の抽出物と粘りの低分子抽出物を、それぞれに混ぜて3週間ネズミに食べさせました。その結果は、同じようにどちらの抽出物を食べたネズミでも体内の酸化抑制効果の確認ができました。

同センターの主任研究員、岩井邦久さんは「納豆を食べるとLDLの酸化が抑えられることがはっきり分かった」と話しています。

なお、今回のこの実験で、納豆中のどの成分が有効な成分なのかは特定されていません。薬剤との効果の比較などとともに、これを今後の課題として残しています。

太子食品工業研究室の中谷夏子さんは「今後も研究を続け、動脈硬化など生活習慣病の予防に高い効果を示すスーパー納豆といったものを開発していきたい」と話しています。

効能がそのまま生きる納豆(2001-7-5)

今まで、大豆が納豆菌により分解されることで生まれる各種消化酵素、ビタミンB群、ナットウキナーゼ、ビタミンKなど、発酵食品ならではの納豆成分の作用と薬効を述べてきましたが、大豆の成分はそのまま納豆に残っています。

たんぱく質、リノール酸、レシチン、サポニン、ビタミンE、カルシウム、食物繊維、オリゴ糖など大豆成分の効用は、納豆にも引き継がれています。

納豆のレシチンが悪玉コレステロールを取り除き、たんぱく質がしなやかな血管を作ります。オリゴ糖はビフィズス菌を増やし、食物繊維は腸の掃除をして、大腸ガン予防にも働きます。そして、カルシウムは骨粗鬆症を防ぎ、サポニンが酸化を防止、リノール酸やビタミンEが老化予防に働きます。大豆を発酵させた納豆は、大豆よりさらにパワーアップした効能をもつ食品です。

納豆にはこんな効能があります(2001-3-7)

奈良時代の僧が「足病起不便起居(足の病にかかって立居が思うようにならない)」で、薬用として大豆を少し支給してほしい、との請願書の文面が残っていると、納豆研究家の永山久夫さんはいっています。足の病気、つまりこの僧は脚気の治療に大豆を当てるわけです。きっと大豆を納豆やクキにして効果を上げて食べたのでしょう。

天然痘が大流行した天平9年(738)の太政官符には疫病治療、予防の心得が書いてあり、食べてよいもの悪いものが述べてあります。その中にクキや蘇(バター状の乳製品)が見えます。

クキ(塩辛納豆)は疫病治療の体力食であると同時に、消毒や殺菌をかねた薬餌です。古い書物の中に書かれているクキの効能をみますと、

  1. 『本草綱目』クキは食欲を増進させ脚気を治す。
  2. 『本朝食鑑』気をおだやかにし、腹中をととのえる、食をすすめて毒を解す。
  3. 『食物和数本草』虫を下し、健胃、肩のこり、、痰咳、中風、腹痛によく、酒の酔いをさます。
  4. 『本草綱目啓蒙』クキには淡クキ、塩クキの別あり、塩を入れざるを淡クキという。薬にはこれを用ふ。
  5. 『和漢三才図会』クキは苦くて甘くて冷やかで渋い。熱病、腹痛、悪寒、精神の不安定によく、ねぎを混ぜれば汗を出し、酒を混ぜれば風治を治す。

クキは江戸時代にはほとんどなくなりました。現在の納豆へと発展的消滅をしたのです。

美容とダイエットのためにもぴったり(2000-11-1)

納豆には、ビタミンE、ビタミンB2などの美容によいビタミンがたっぷり。便秘がちだとどうしてもお肌が荒れますが、食物繊維が豊富な納豆は、お通じをよくするのにも効果的です。

しかも納豆は腹もちがよいので、少量で満足感が得られますからカロリー制限をしている人にもぴったりです。美しくなりたい、ダイエットしたいと願う女性には、ぜひ納豆料理を食べていただきたいと思います。また美肌をつくるためには動物性たんぱく質も必要です。卵などと組み合わせるとよいでしょう。

女性は中年以降になると、骨がもろくなる骨粗しょう症になりやすいのです。予防のために、女性は男性よりもむしろ、カルシウムをたくさんとったほうがよいといわれています。納豆はカルシウム源としても見逃せない食品です。

さらに、かけ納豆にチリメンジャコを混ぜるととてもおいしい、ジャコや高菜などの野菜と納豆を炒めれば、夕食の食卓のりっぱな一品になります。このように、納豆とカルシウム源を組み合わせた料理を工夫してみたらいかがでしょうか。

万病のもと悪玉酸素をやっつける、納豆にはそんな成分がたくさんあります(2000-6-21)

酸素は、人間や生物が生きていくためには不可欠の物質で、呼吸によって体の中にとりこみ、エネルギーを燃やして生命を支えています。

ところが酸素には、知られざる大きなマイナス面もあって、体内に吸い込まれた総酸素量の2%前後が、「活性酸素」と呼ばれる“悪玉酸素”に変化してしまうのです。

この活性酸素の毒は、主に細胞や血管などの組織にとりついて酸化させ、破壊し、損傷を与えて、その機能を低下させるために、がんや動脈硬化、心臓病、細胞の老化などの大きな原因になってしまいます。

生命維持に不可欠な酸素が、老化やがんの原因になってしまうというのも、何とも皮肉なことです。人間の体には、もともと、この活性酸素に対する防御機構が備わっていますが、その働きには個人差がある上に、年をとるにしたがって衰えてしまうのです。

ボケの原因のひとつも、この活性酸素による脳細胞の酸化にあるといわれ、いかにして防御能力の活性化をはかるかが、不老長寿を達成するためには重要です。

最近の研究によれば、糖尿病や心臓病、心筋梗塞、胃炎、動脈硬化など、すべての老化や病気の80%から90%は、活性酸素による細胞のサビ(酸化)が原因であることが明らかになっています。「生きるも酸素、患うのも酸素」であり、活性酸素は「万病のもと」なのです。

最も有力な対抗手段は、抗酸化成分を豊富に含んだ食物をとることです。緑茶のカテキンや緑黄野菜のカロチン、赤ワインのアントシアン、ゴマ油のセサミノールなどですが、大豆にも含まれています。そのひとつが、骨を丈夫にする成分でもあるイソフラボンです。さらに、泡の立つ成分であるサポニン、老化防止の成分といわれるビタミンE、ビタミンB類などが抗酸化成分です。


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