豆腐横丁

「見直そう、機能性食品としての豆腐」(1)

2009-5-12

大豆は40%近くが米国で生産され、日本は消費量の70%余りを米国から輸入している。

たんぱく質、炭水化物、脂質の3大栄養素がバランス良く含まれているのが大豆の特徴で、他の豆類と比べても大豆は脂質が20%余り含まれるのに対して、小豆やインゲン、エンドウ、ソラマメなどは2%程度しかない。一方、大豆は炭水化物が30%弱だが、小豆などには60%近く含まれている。

食品の機能性は3つあるといわれ、1つは栄養機能、2つ目は風味など感覚に伝える機能、3つ目は生体調節機能である。生体調節機能とは、生体制御、体調リズムの調節、老化抑制、疾病の予防・回復などで、近年注目されている。

大豆たんぱく質は、たんぱく質を構成するアミノ酸のバランスが非常に優れ、コレステロールの吸収を阻害する機能がある。そのほか大豆にはレシチン、サポニン、イソフラボン、オリゴ糖など多くの機能性成分が含まれ、がんの抑制効果もあるといわれている。

1990年ごろから遺伝子組み換え作物が開発され、食料の増産を目標とした第一世代は、薬剤・病虫害・病害耐性が特徴。第2世代になると高付加価値を求め、ビタミンや心臓疾患に予防効果のあるオレイン酸など、特定の栄養素を高含有する作物が作られてきた。そして現在の第3世代では、乾燥や低温、塩害に強いなど過酷な環境でも成長できたり、収量の高い作物の開発が進められている。

日本でもジャガイモ、大豆、てんさいなどの遺伝子組み換え作物が承認されているが、遺伝子組み換え作物は開発されて20年ほどしかたっておらず、消費者の安全性への不安は大きい。遺伝子を組み換えると作物のこれまでの代謝系が狂い、想像できないような物質ができる可能性がある。また遺伝子組み換え作物の花粉を雑草が受粉して、生態系がおかしくなる危険性もあり、地球環境を守る意味で非常に大きな問題をはらんでいる。(続く)

(辻英明・岡山県立大学健康福祉学部栄養科教授 講演より)

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