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▽企業数が毎年減っているが、主な原因は何か。また、国産大豆を増産する動きがあるようだが、実際のところはどうか。
▼特に規模の小さい豆腐店は、後継者難で廃業に追い込まれている。倒産はほとんどない。豆腐店は昭和30〜40年ごろに相次いで開業したから、現在70歳ぐらいの高齢者が多い。体調はもちろんだが、製造機械が故障すれば、新たに設備投資をして修理するだけの元気はない。
▼昔は就職口があまりなかった。それでも大豆を一升潰せば、生活費は稼げた。そうした時代背景で豆腐店を始めた人が多く、高齢になってリタイヤし始めている。
▼現在、国産の大豆と小麦については、自給率向上のために政府が対策を講じている。かつて大豆は統制品で、輸入は完全自由化されておらず、国産大豆が主体だった。輸入大豆は完全自由化されてから増加した。豆腐業者は増える一方で、国産大豆が不足していた理由もあった。
国策はコメありきで、大豆の生産量は減少傾向が続いていたが、ここ7〜8年、自給率が非常に問われるようになった。コメの生産調整が1番の理由だと思うが、何も作っていないのに補填するのはおかしいから、大豆を転作すると補助金を交付するようなったが、作っても使い道がなければ意味がない。
加工食品の大豆使用量が100万トンといわれる今とは違い、当時は12〜13万トンしか国産大豆がなかった。補助金が交付されるようになって、少しずつ生産量が増えていった。
しかし、国産大豆を使うためには安定した供給量と、ある程度の価格、品質が必要。しかし、農産物の価格は天候でかなり左右される。しかも補助金があることで単年度決済だから、今年収穫したものは、今年中に売り切らなくてはならない。国産大豆は備蓄したり、抱え込んだりできない。なぜかというと、補助金は税金で、売れないものに出すことはできないというのが理由だ。
今は、国産大豆の生産量が増えているが、2年不作が続くと価格は暴騰し、数量確保も困難になる。戦後は余れば安くなり、足りなくなれば暴騰していた。輸入大豆の暴騰は2〜3割だが、国産大豆は2〜3倍になる。100円前後の豆腐や納豆を作るのに、それだけ上昇すると作ることができない。
高価格の大豆は煮豆や菓子類に使われることが多く、国産大豆の多くはその関連で使われているが、もうのびしろは限界。大豆の生産量を増やすためには、使用量の多い豆腐業界が使わないことには増えない。
国産大豆は在庫を抱えるようになってきているが、4、5年前に2年連続で不作だったときのダメージが今も残っているから積極的に使えない。国が不作時の大豆を担保し、価格も調整してくれるなら使えるが、以前のように需給がひっ迫したら価格が暴騰して使えなくなる。
原料大豆の年間使用量は前もってある程度決めるが、これは原料原産地表示をするため。そうしなければ、その都度、フィルムを変えなければならない。
世界情勢は変化し、中国が大豆の輸出国から輸入国になり、今では日本の10倍ほどの大豆を輸入している。インドも中国の後を追っている。だからこそ、国産大豆を増産していかなければならない。豆腐業者も今後の大豆の動向を心配している。
それに加えて、消費者に国産大豆の豆腐を食べもらわなければ作った意味がなく、商売にもならない。国産大豆を使えば当然、豆腐の価格も高くなる。こうしたことも消費者と話していく必要がある。
▽輸入大豆と国産大豆の価格差について。
▼現状は2〜3割だが、ひどいときは5倍ほどになる。
▼同じ大豆でも加工適正が悪いと豆腐に使えない。そうした大豆は飼料にしている。秋なると輸入大豆と同じような価格で処分される。(続く)

ホテルグランヴィア京都で開かれた京都府豆腐油揚商工組合の新年懇親会。
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社史を読むだけでも永持孝之進名誉会長経営哲学が見える1冊。
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