豆腐横丁

全豆連と消費者団体との意見交換会(関西編)(3)

2010-6-25
〈▽=消費者団体、▼=全豆連〉

▼消費者は国産大豆が安心・安全で、輸入大豆には不安なイメージを持っているが、輸入大豆は品質も価格も安定していている。品質が高くて値段が安ければどちらでもいいと思うが、どうか。

▽個人的にはこだわっていないが、中国製冷凍ギョーザ中毒事件の後、1年間ほどは国産志向になり、それを機に食料を輸入に依存していることに問題意識を持った。地産地消など、国産への思いは強くある。外国産は不安というのでなく、食料自給率向上のために国産品を選んで買うことはある。

▽京都生協では国産大豆が原料の豆腐を扱ってきたが、2003年と04年に2年連続して価格が高騰したとき、会員に状況を説明し、米国産非遺伝子組み換え(NON-GM)大豆の豆腐も扱い始めた。常に情報を提供しながら会員が安心できる商品を、安定した数量、品質、価格で提供していくことが、京都生協の基本的な考え方。

▼農家は助成金がもらえるから大豆を作るが、できた大豆をどうするのかということまで国は面倒を見ない。国が大豆の自給率を上げるというのであれば、生産だけでなく、消費にまで目を向けてほしい。

▽生協の商品でも表示をチェックしてから購入するほど、消費者は食の安全・安心に対して関心が高い。だから情報をきちんと伝えることは大切なことだと思う。

私は田舎に住んでいて家族も多いから、小さい豆腐ではなく、以前のような大きい豆腐がほしい。核家族化が進んだといっても、田舎はまだまだ大所帯で、小さい豆腐をいくつも買うのは面倒。各地域のニーズに合った豆腐を提供してほしい。

▼確かに、少子化が進むにつれて小さい豆腐の需要が増えたが、用途や目的によっては大きい豆腐が求められる。例えば、湯豆腐。4人家族だと1丁では足りないから、いくつも買わなければならない。

▽豆腐のシンプルな良さを大々的にアピールすれば、マスコミにも取り上げられ、消費拡大につながるのではないか。また、ホットパックやボイルクールについても、ほとんどの消費者は知らないから、もっと情報を提供したほうがいい。

▼話は変わるが、自給率について日本は世界と算出方法が異なり、それで計算すると日本の自給率は50%程度になると聞いている。

▽日本は自給率が低いといっても、十数年前のようにコメが不作で並ばなければ買えない事態にでもならない限り、消費者は実感がわかないだろう。

▼豆腐は「生」だといわれるが、大豆をすりつぶした生ゴを150度C程度まで煮沸し、製造している。消費者はどのようにとらえているのか。

▽「生」だと思っていた。

▼「生豆腐」と表示しているメーカーもいるが、これはボイル殺菌をしていないという意味。

▼見掛けでは分からない。消費者が求めるのであれば、表示はしなくても情報提供すればいい。生産情報公表JASなど手段はある。だが、豆腐業者はあまり活用していない。それはニーズがないから。

▼5年ほど前に国産大豆の消費拡大イベントで、北海道産大豆と輸入大豆でそれぞれ作った豆腐の食べ比べを行った。10丁のうち1丁だけが輸入大豆の豆腐だったが、試食した約98%の人が輸入大豆の豆腐を当てた。食べ比べると味の違いがはっきり分かるのだ。

▼自分で作ったものを自分で売る。それが商売の原点。失われつつある日本の大切な食文化を守っていかなければならない。

参加者

【消費者団体】
  • 小林智子会長理事(京都府生活協同組合連合会)
  • 坂本茂事務局長(京都府生活協同組合連合会)
  • 小牧恵子副会長(京都府連合婦人会)
  • 右近裕子さん(NPO法人コンシューマーズ京都)
【全国豆腐油揚商工(協同)組合連合会】
  • 岩本定夫会長
  • 皆吉吉春副会長
  • 梶原康男副会長
  • 郷和平常務理事
  • 齊藤靖弘常務理事
  • 東田和久常務理事
  • 橋本一美専務理事
【座長】
  • 池戸重信教授(宮城大学食産業学部フードビジネス学科)

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